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SANABAGUN.『BALLADS』オフィシャルインタビュー

SANABAGUN.現体制の8人になってから初のアルバムリリースでもあり、更に初めて他アーティストとのコラボ楽曲を収録したり、プロデューサーを起用したり、という様々な新たな試みもある「BALLADS」。制作の仕方自体にも変化があったという今作について、メンバー全員でのオフィシャルインタビューを行った。

―『BALLADS』はフィーチャリングアーティストやプロデューサーが多数参加した作品になりましたが、このアイデアはいつ頃から出ていたのでしょうか?


澤村:「Creepy Nutsとやったら面白いんじゃない?」みたいなのは結構前からあったよね。メンバーチェンジがあったり、バタバタしてて、実際動くところまでは行けてなかったけど、祐大が入って、やっと落ち着いてアルバムが作れるようになったので、「じゃあ、Creepy Nutsと曲を作ろう」って、僕らからオファーさせてもらって。


岩間:今までは8人で作ることにこだわってきたというか、外からのエッセンスを入れなくても、8人で解決できてたから、それでやってたんです。でも、誰か入れるんだったら、別に一人に限定する必要はないんで、開けたマインドではいました。


隅垣:なので、現実味ある人ない人関係なく、制作会議でいろんな人の名前をリストアップして。


大林:「ケンドリックからシャウトだけもらいたい」とか(笑)。

―音源とライブを分けて、音源として完成度の高い作品を作りたいという狙いもあったそうですね。


谷本:今回は結構そこが大きくて、もちろんライブにはこれまでも自信があったけど、まだ音源では表現し切れてない部分があったと思って、「音源は音源で完成されたものを一個作ってみないか?」っていうのが、今回のひとつのコンセプトだった気がします。


岩間:俺たちが0から生み出した1を、もっと音源を作ることに特化した人たちにお願いして、10とか100に膨らませたものをリリースしたいっていうのが、今回プロデューサーを入れたきっかけで。これまでも自分たちなりにずっとチャレンジはしてきて、去年の“FLASH”とかは、「これいけんじゃね?“STAY TUNE”超えるでしょ?」って感覚で出してたりしたけど、そういう中で、自分たちの中にいろんな物差しができたから、今回はその完成度をさらに上げてくれる人を探そうって。


澤村:去年出した『OCTAVE』は、今までのSANABAGUN.のファンに向けて、それまでのSANABAGUN.の集大成みたいなものを作れた手応えが自分たち的にもあったんですけど、ただそれが外にどれだけ広まったかっていうと、自分たちが思ってたほどの反響ではなくて。なので、今回のアルバムのコンセプトとしてみんなが共通意識として持ってたのは、今までSANABAGUN.を聴いてなかった人にどれだけ届けられるかってことで、その上で、ゲストやプロデューサーを迎えるっていうのは、新しい挑戦でした。


大林:あと祐大が入って、すごくスキルフルだし、「祐大とだったら、こんなこともできるんじゃない?」って、よりみんなのヴァイブスが上がってましたね。


―祐大くんとしては、アルバム制作はいかがでしたか?


大樋:みんなでワイワイ仲良くアルバム作りができて、数日前に盤をもらったんですけど、努力した甲斐があったなって……何とも言えない気持ちになって。


岩間:自分のバンドが盤になるって初なの?


大樋:初ですね。バンド自体ちゃんと参加するのはSANABAGUN.が初めてなので、ホント何とも言えない気持ちに……泣きそうになりました。


―あとは曲作りがスタジオでのセッションベースからDTMベースに変わったそうで、そこも音源としてのクオリティが上がった要因として大きいですよね。


岩間:今までのSANABAGUN.だと、スタジオの音をiPhoneで録って、それを聴いてラップを作ってたんですよ。でも、音源を作る場合は、オケの本チャンのレコーディングから、ボーカル録りまで一週間くらいだから、ラッパー目線で言うと、練習期間が短くて。でも、DTMであらかじめ雰囲気がわかれば、何回もラップのフロウを練習したり、研究もできるんで、音源としてのラップのクオリティは絶対上がってますね。


谷本:8人で作るいいところって、ピースがハマればパッといいものができるところなんですけど、逆に一回躓いちゃうと、8人分の「こうした方がいいんじゃない?」が出てくるから、それをまとめるためにアレンジがストップしちゃうこともあって。で、さっきも言ってたように、『OCTAVE』は8人で作ってきたこれまでのSANABAGUN.の集大成だったから、今回は一人ずつネタを持ってきて、最後までディレクションしてみようってなったんです。その人の頭の中にあるものをみんなに指示していった方が、スムーズなんじゃないかって。それでDTMでやってみようってなって。


澤村:今回はホントに一人一人が完パケ直前までディレクションしてて、僕で言うと、「サビのメロをこういうリズムで乗っけてほしい」とか、みんなそれぞれそのくらいまでやって、結果として、「8人で作るよさもあったよね」って話にすでになってたりもして。まだリリースもしてないのに、めっちゃ変な話ですけど、次は今回の一人ひとりがディレクションするやり方と、今までの8人での作り方と、もっとハイブリッドなアルバムを作りたいねって話をしてるんで……次のアルバムにも期待しててほしいです(笑)。


―最初に名前が挙がったCreepy Nutsが参加しているのは米米CLUBの“浪漫飛行”のカバーで、意外な選曲とも言えるかと思いますが、実際どのように決まったのでしょうか?


谷本:Creepy Nutsとやるにあたって、ディレクターから「こういうのどう?」っていうカバー曲の提案が何曲かあって。


高岩:“ルビーの指輪”とかね。


谷本:カバーでコラボするって話題にもなるし、アルバムにも華が出るし。ただ、“浪漫飛行”は遼が歌うのは何となく想像できたけど、「アレンジどうしよう?」って感じで、結構苦戦はして。でも面白い仕上がりになりました。


高岩:面白いのが、今までのSANABAGUN.だったら、「は?カバー?」ってなってたはずなんですよ。でも、ディレクターに「こういうのどう?」って言われて、聞く耳を持ってる俺たちが[ウケる]って話で。そこに『BALLADS』の面白さがあるなって。


―しかも、J-POPなイメージも強い米米CLUBですもんね。


大林:でも、ファンクバンドだよね。


高岩:かっこいい。歌うめえし。


大林:だから、素直に受け入れられたっていうのもあって。


―そうなんですよね。これまでSANABAGUN.ってCKBと比較されることが多かったかなって思うんですけど、僕のイメージ的には米米CLUBで。ファンクバンドだし、フロントに2トップがいて、熱い曲とふざけた曲とどっちもあるところとか、すごく似てるなって。ちなみに、米米CLUBも『Octave』っていうアルバムを出してて、SANABAGUN.が“FLASH”を出したときは、これから長くライブのハイライト曲になるだろうって意味で、「米米CLUBで言う“Shake Hip!”だな」って思ったりもしました。


高岩:へー、繋がってるんだ。次からインタビューで言います(笑)。


大林:米米CLUBってニューウェイヴ感があるというか、エキセントリックだし、ファンクだけどパンクとかロックの要素もあって、そこもシンパシーを感じましたね。


―Creepy Nutsとはどんなやりとりがあったんですか?


澤村:さっきちょっと言ってた“ルビーの指輪”もプリプロまで録ってて、Creepy Nutsに“浪漫飛行”とどっちがいいか聞いてみようってなったんですけど、もともと僕ら的には“ルビーの指輪”の方がアレンジ的にハマったと思って、半分「こっちだろうな」って思ってたんです。でも、2曲投げてみたら、「“浪漫飛行”めっちゃいいね」ってなって。確かに、“浪漫飛行”をSANABAGUN.とCreepy Nutsでやるっていう、その方が意外性あるし……言葉を選ばずに言うと、「ハネる気がする」って話で。きっと僕たちだけだと“ルビーの指輪”になってたと思うから、その点でも、ゲストを入れる意味はあったなって。


大林:R-指定くんが「遼くんの歌がいい」って言ってたよね。


澤村:最後の大サビ前のCメロみたいな部分って、最初は入れる予定なかったんですけど、R-指定くんに「遼くんがあそこ歌ったら絶対いいと思う」って言われて、急遽アレンジをし直して。そういう化学反応が起きたりもしました。


―あの部分には<時が流れて誰もが行き過ぎても You’re Just a friend>っていう歌詞があって、SANABAGUN.とCreep Nutsの関係性になぞらえることもできるから、すごくいいですよね。そして、“Sweet Dreams”には藤原さくらさんが参加しています。


大林:遼と「2000年前後のR&Bやっぱ熱いよね」って話をしてて、ファレルとかラファエル・サディークを自分なりに解釈して、アコギを効かせた曲を作りたくて。それに俊樹がラップを乗せてくれたときに、「女性シンガーハマりそうだね」って話になって、あの曲のサビはソウルを意識したから、藤原さくらさんのスモーキーで、ハスキーな声がハマりそうだなって。クールなヴァースから、サビで一気に晴れるというか、伸び伸びしたイメージにしたくて、さくらさんの声はハスキーなんだけど明るくて、伸びがあるから、そこが一番の決定打でしたね。


岩間:もともと亮三が「R&B」って仮タイトルをつけてたんですけど、個人的にはtofubeatsのメロウな曲のイメージで、歌詞のアプローチ的に、J-POPのリスナー層にも届くようなのはイメージしてて。『OCTAVE』で言う“8 manz”みたいな、いわゆるヒップホップ的なアプローチじゃなくて、みんなに寄り添った、メッセージ性のあるものがいいなって。で、特にこのデモを聴いて、宇宙で地球が回ってるイメージが浮かんだんですよ。


―それこそ、“水星”的な?


岩間:そういうわけではないんだけど、でも地球が回ってるイメージで、規模がデカい感じがしたんですよね。僕らは普段スタジオに通ってて、普通の人は会社とかに行ってて、「そこに縛られてる理由って何だろう?」って思うと、そこにいるにしろいないにしろ、選択肢があっていいよなって。そういうことを、地球の規模感で表現したかったんです。『デンジャー』に入ってた“ア・フォギー・デイ”で表現しきれなかったことを、もっとポジティブにこっちで表現したみたいな感覚かもしれない。


―プロデューサー陣では、Blu-SwingのYusuke Nakamuraさんが“Somebody”と“Punch Me Panda”に参加しています。一平さんはLast Electroとして一緒に活動もされていますね。


澤村:僕は今回3曲作って、“move on”は今までのSANABAGUN.っぽい感じ、ミクスチャーバンドっぽいサウンドを作りたかったんですけど、残りの2曲はよりトラックっぽい感じにしたくて、昔よく聴いてたジャジーヒップホップ感を出したいなって。ただ、みんな自分の楽器はできるけど、DTMに超強い人がいるわけじゃないから、SANABAGUN.のノリをわかってくれて、やりとりもしやすい、誰かいい人いないかなって思ったときに、亮三に「Yusukeさんがいいんじゃない?」って言われて。それでお願いしたら、想像以上にかっこいいものになったので、やっぱりYusukeさんはすごいなって。


―“Somebody”はまさにジャジーヒップホップのクラシックって感じですよね。


岩間:“Somebody”も“Punch Me Panda”もどっちもいいよね。言い方あれだけど、ヒップホップのゴリゴリのラッパーに、このアルバムの中から何を聴いてもらうかってなったら、まずはこの2曲で、“浪漫飛行”じゃねえなって(笑)。別に後ろめたいことをやってるわけじゃないけど、先輩とかに聴かせるなら、こっちかなって。


谷本:俺も親父に「アルバム聴かせろよ」って言われたら、とりあえず“Somebody”聴かせる(笑)。


高橋:昨日アルバムの盤をもらって、今日朝家で聴いてたんですけど、今回のアルバムめっちゃ音が良くて。で、一回し終わって、トイレに行ったら、リピートになってるのに気づいてなくて、もう一回“Somebody”が始まってたんですよ。で、戻ってくるときに、「あれ?なんかめちゃかっこいいヒップホップ流れてるな」って思ったら、自分たちの曲だったっていう(笑)。そこで改めて、かっこいいの作ったんだなって。


―さらに、“Mystery”にはNONA REEVESの西寺郷太さんが参加しています。


大林:実は4年くらい前からデモはあって、これをSANABAGUN.でやろうってなったんですけど、少し行き詰まったときに、プロデューサーのリストに郷太さんの名前があって、「見たことある」と思って。僕SANABAGUN.入る前にレコ屋で働いてて、ソウルとかレアグルーヴを扱う店だったんですけど、郷太さんの『プリンス論』が出たときに、展開してプリンスコーナーを作ったことがあったから、「あの人だ!」って思って、自分もソウル大好きだから、「この人とやりたい」ってなって。“Mystery”はもともとマーヴィン・ゲイとドナルド・バードがやってる曲を真似て作ったところがあったし、遼と紘一からは「マイケルっぽさもある」って言われてたから、やっぱり郷太さんだなって。


―プリンスやマイケルの背景があった上で、それを日本のポップスに落とし込んできた人でもあるから、“Mystery”はSANABAGUN.のポップスサイドの新境地とも言えるかなと。


高岩:亮三が郷太さんに会って、「遼はこういう歌手で、熱い男で」みたいな説明をしてくれてたらしくて、そういうところも汲み取ってもらって。


大林:郷太さんはヒアリングがすごいんですよ。最初にメンバーの個性を聞かれて、例えば、この曲はパーカッションのアレンジも入ってるんですけど、「大河と紘一は見た目的に目立つし、いかつさもあるから、2人が叩いてたら面白いと思う」とか、ライブまで想定してアレンジをしてて、それがすごいなって。あと、遼の好きな歌手を聞かれて、シナトラとかレイ・チャールズの他に、矢沢も好きだって話をしたら、矢沢の歌詞を見て、「遼がこういうのを歌ってたら面白いと思う」みたいに、遼のスター性を生かした、第三者から見た「遼はこうであってほしい」っていうアプローチをしてたりもして。単純に、アレンジ的にも、コーラスとかアレサ・フランクリンの“Day Dreaming”っぽかったり、「わかる!」ってことが多くて、郷太さんとやれてホント良かったなって。


―そして、“Stay Strong”にはDJ UPPERCUTが参加しています。


谷本:僕は今回“Fever”と“Stay Strong”を作ったんですけど、お客さんがどういうSANABAGUN.を聴きたいかを考えて、これまでは日本語ラップならではのひねくれた表現も多かったけど、サウンド的にも歌詞的にもストレートなものを作ってみたくて。で、DTMで組んで持って行って、バンドで音を出してみたら、やっぱり生は生の良さがあるんだけど、打ち込みならではのサウンド感がないと、いわゆるヒップホップっぽさが出ないなって思ったときに、亮三が「DJ UPPERCUTさん、いいじゃん」って。


大林:昔一回仕事をさせてもらって、感動したので、絶対いいと思って。


谷本:この曲は先に楽器陣がレコーディングしちゃって、尺とかも決まってる中、エディットとか音を足してもらったりすることで、よりゴージャスというか、ヒップホップな仕上がりになりました。「バンドサウンドのヒップホップっぽい曲なんだけど、足りないところを他の音で補ってほしいのかなって思った」みたいなことを言われて、まさにその通りだなって。


岩間:DJ UPPERCUTさんにお願いした理由として、自分たちがリアルに聴いてきた00年代のヒップホップを作ってきた人だっていうのは大きくて。ヒップホップ界隈の人って、雰囲気持ってる人多いじゃないですか?打ち合わせでDJ UPPERCUTさんにお会いしたときも、それをすごく感じたんですよね。結局ヒップホップってその人が滲み出てないとヒップホップじゃないと思うから、DJ UPPERCUTさんに参加してもらうことで、SANABUAGUN.によりリアルなヒップホップのエッセンスが入って、個人的にめちゃいいなって。


高岩:さっき大河も言ってたように、これまでのSANABAGUN.はななめというか、角度を変えた発想が多かったけど、“Stay Strong”は真っ直ぐ一本で、それがよかった。<お前は亀だ>だからね。


谷本:「こういうことを歌ってほしい」っていうのをあらかじめ送って、それが「みんな亀で生きよう」って題目で。みんなゆっくり力をつけていけばいい、周りに合わせなくていいっていう、それをちゃんと汲んでくれたんですよね。<いいかよく聞け お前は亀だ>って、あのリリックはDJ UPPERCUTさんもすごい気に入ってて、ただの仕事じゃなく、ちゃんと曲を好きになって、入り込んで作ってくれたので、それも嬉しかったですね。


―元佐さんは“45”と“Taco”の2曲を作ったそうですね。


隅垣:“45”は亮三くんがリハの最中に「やべえのある」って言い始めて、サビの「45!」って部分を叫んでたので、それで作ってみようかなって(笑)。で、その頃昔買ったパソコンをひさしぶりに復活させて、Logic Pro 9で遊び始めたんですけど、まだあんまり祐大とコミュニケーションを取れてない時期だったから、これを機に仲良くなろうと思って、デモを聴かせて、「鍵盤何パターンか送って」って言ったら、すごいスピードで何個も送ってくれて。それを編集して聴かせたら、「めっちゃいい」って言ってくれて、そこで初めて仲良くなれたので……祐大と僕の曲です。


―取っ掛かりだった亮三さんがいなくなった(笑)。


大樋:すごくいい曲になったと思うんですけど、今の話一個だけ引っかかってて、あの頃もう知り合って2か月くらい経ってたから、仲良かったと思うんですけど……。


隅垣:じゃあ、「出会って45日目の曲」ってことにする?


大樋:いいっすね、それ!


澤村:「出会って~」って、ちょっとAV感あるね(笑)。


高橋:今回みんなの人間性とか性格が改めてよく見えたなって思ってて、要求してくることがそれぞれ全然違うから、「この人はこういう視点で音楽を聴いてるんだ」とか、いろいろ発見があって。例えば、亮三は「紘一のこういうトランペットが好きだから入れてよ」みたいな、すごいプロデューサー気質だなって思ったり、逆に、「自分がこの音を出したいから、ここに寄り添ってほしい」って人もいて、その場合は譜面がある外仕事くらいの感じで、作曲した人の言った通りにやる面白さもありました。


―そんなアルバムに『BALLADS』というタイトルがついていて、これは遼さんがつけたそうですね。


高岩:意味はないけど、そこに意味があるっていうか。今まではサナバくんのパーソナルがタイトルに出てて、『OCTAVE』だったら「8人で音楽をやってる」みたいな意味があったけど、今回のアルバムってそれぞれが曲を担当して、それを集めたから、オムニバス感があって。そこに何かひとつの意味を持たせようとしても、『新OCTAVE』じゃダサイし、だったら逆に何の意味もない、アートな視点でタイトルをつけるのがいいかなって。


―『BALLADS』というワード自体には特別な意味はないと。


高岩:でも結局、愛の歌多いんですよね。


岩間:それは俺もめっちゃ思った。それぞれで作ったけど、意外とみんな同じこと言いたいし、同じようなことを思ってるんだなって。僕はこれまでアルバム全体のトピックを考えてたんで、「このトピックは被ってるからやめよう」みたいにジャッジしてたけど、今回不思議とみんな同じこと言ってるっていうのは、結果オーライというか。例えば、“move on”と“Stay Strong”は、一平と大河とそれぞれ「応援曲にしたい」って言ってたり。


谷本:やっぱり常に8人で動いてるし、「もっとこうなればいいのにな」っていうのは一緒だと思うから、今回のアルバムは結果的にそこがギュッとまとまって、その中にカレーの曲(“ス・パ・パ・パ・イ・ス~想い出のお母さんカレー編~”)とかもあるのがバランス的にちょうどいいなって。


岩間:でも、カレーの曲もOne Loveっていうか、みんなが共有してるものってメッセージだと思うから、やっぱりみんなの伝えたいことは一緒で。それを各々のカラーを出しながら曲にしていったっていう、そういうアルバムになった気がしますね。


―アルバムのリリース後には、「TOUR BALLADS」が11月1日からスタートします。


澤村:最初に大河が言ってたように、今回はライブを意識せず、音源としてかっこいいものを作ろうって意識があったから、逆に言うと、“Punch Me Panda”とか絶対そのままライブではできないんですよね。なので、曲単位でライブならではのアレンジを作り込んでるので、お客さんの反応が楽しみだなって。


岩間:今回のアルバムはいい意味で落ち着いてるから、今までのアプローチだけだと表現できない部分もあって。規模感的にも、パワープレイだけだと通用しなくなってくると思うし、より洗練された、新しいライブになっていくのが楽しみです。


澤村:祐大が入っての初めてのツアーでもあるから、この8人で回るのはホント楽しみですね。あ、あと地方行くと祐大が絶対朝寝坊して、集合時間よりも遅れて来るんで、坊主にしたり、パイパンにしたり、いつもすごいことになってるんですよ。なので、今度はどこの毛を剃られるのか、それも楽しみです(笑)。

Interview / Text:金子厚武

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